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更新日: 2025年5月29日
 
運営委員長ご挨拶
このたび、2025年3月より近畿川崎病研究会の運営委員長を拝命いたしました。歴史ある本会を代表させていただくにあたり、身の引き締まる思いです。
本研究会は、近畿地区における川崎病の診療と研究を牽引し、日本川崎病研究会(現・日本川崎病学会)の第1回開催と同じ1981年に発足して以来(第1回開催は、1981年8月22日)、川崎病の黎明期からその発展に大きく貢献してまいりました。発見者である故・川崎富作先生(2020年6月ご逝去)には、生前毎回ご参加いただき、最前列で真剣に討議されるお姿が今も多くの参加者の記憶に深く刻まれております。
本研究会は、原因不明・治療法未確立であった当時の川崎病に対し、臨床現場からの疑問を出発点として、1例1例を徹底的に討論する場として発展してきました。近畿一円の第一線で診療にあたる医療者が集い、立場や年齢を超えて率直な意見交換を行う、明日の診療に直結する実践的で熱意あふれる発表の場です。さらに、近畿・中四国地域の医療者が顔の見える関係でつながり、地域を越えた診療と研究のネットワークが築かれてきたことも、本会の大きな財産です。夜遅くまで続いた活発な議論や、川崎先生を囲んでの懇親の時間は、学術的交流を超え、互いに高め合う貴重な経験となってまいりました。
これらの交流は、若手医師にとって国際学会発表や論文投稿への登竜門ともなり、多くの医師が世界へ羽ばたく契機となりました。2024年にはカナダ・モントリオールにて国際川崎病会議(IKDS)が開催され、川崎病と類縁疾患であるCOVID-19関連多系統炎症性症候群(MIS-C)に対する国際的な関心が、北米・欧州・南米・アラブ諸国・東アジアなど世界中に広がりを見せています。
現在、登録研究や治療法の高度化、病因論の再検討が進む中で、川崎病の報告から57年を経て、成人期症例が増加し、移行期医療や成人循環器との連携が喫緊の課題となっております。基礎研究や遺伝学、画像診断の進展に加え、ビッグデータ解析やAI、バイオインフォマティクスの応用といった新たな研究も始まりつつあり、本研究会でもそのような情報共有の場を提供しています。
本研究会が、第一線の臨床医が自由に参加し、症例検討を重視しながら疑問や経験を持ち寄る開かれた場であり続けるとともに、近畿・中四国を中心とした若手育成、地域での啓発、そして国際的な情報発信の起点として、さらに発展していけるよう尽力してまいります。今後とも、皆さまのご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年(令和7年)4月吉日
近畿川崎病研究会
運営委員長  三谷 義英